1940年から全米チャートを発表。メインチャート「BestSellers (Best-Selling Retail Records)」,「Top100」などを経て1958年から「Billboard-Hot100」をスタート。集計方法の変遷はありますが、ラジオ,ジューク・ボックス,レコード,カセット,CDなど時代の変化にも対応。
1955年からの「Billboard-Top100」は別名「ロックチャート」、1958年からの「Billboard-Hot100」は別名「ポップ・チャート」とも呼ばれ、1970年代以降は「全米チャート」として、広く世界的に認知されています。
1955年以降のチャートは正確には「楽曲チャート」として集計され、音源はデモテープ,プロモ盤,シングル,アルバムなどの収録曲がチャートイン。ラジオ・オンエアー回数の比率も高く「貧富の差:レコード購入力」に配慮した点が長所となっています。
逆にチャートの決定は個人責任者の裁量に大きく依存。チャートの決定が不透明(比率は非公開)で信頼性を損なっている側面もあり、人種問題や政治問題などの影響も多くあります。
Billboard Best Sellers (Best-Selling Retail Records)
Billboard Top-100
Billboard Hot-100
1942年7月に楽曲チャート(競合アーティスト名連名)として創刊。レコード・セールス,オンエアーなどもアーティス名を特定せずにランクを付け、ビルボード誌の「Sheet Music:楽譜チャート」のように作詞・作曲者を重要視したチャートとしてスタート。
この形態は1952年10月18日まで続きますが、1950年1月7日以降はビルボード誌のアーティスト名を参照したチャートを個人コレクター「Randy Price/ランディ・プライス」が編纂。同チャートが一般的に参考チャートとされ、「Cash Box」誌オフィシャル・サイトもリンクを設定しています。
1952年10月25日以降は「Cash Box」誌もアーティスト名を特定したチャートを発表。
チャート・ポリシーがシンプル(レコード・セールスなどを中心とした1チャート)で、人種問題などにも殆ど左右されなかったので正確なチャートとして支持され、1970年代前半まで世界の主要通信社やメディアが「全米チャート」として採用しています。
しかし米国及び世界各国で人気ラジオ番組となる「American Top40」がチャートとして「Billboard-Hot100」を採用してから立場は逆転。チャートポリシーを殆ど変更しなかったことも裏目に出て、1996年に長期休刊(後に復刊)に追い込まれています。
Cash Box Top 40
以降チャート名は通称
Cash Box Top 50
Cash Box Top 60
Cash Box Top 75
Cash Box Top 100
廃刊:2006年復刊